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2004年8月21日 (土)

デンジ号

Synara1b デンジマン劇場版はファンの間でも評価が高い。これはデンジ姫の伝説をからめた物語のスペースオペラ的な脚色もさることながら、デンジ号として本物の帆船を使ったことも映像に高級感(つくりものでないというべきか)を与えているのだと思う。それだけこの映画にお金がかかっているともいえる。45分の長尺ものになっているのもだてではない(ただ長くするだけではダメなんだと思う)。当時の映像では全てのセールが白色だが、現在は2枚目が赤色になっている。普段のクルーズでは全部の帆を張ることはないそうだ。
Synara2b この船の名はシナーラ号(Synara)といい、1927年に英国のキャンパー&ニコルソンズ造船所で建造された(なんと今年で77歳!)。いわゆる帆船ではなくガフケッチという形式の大型のヨット。2本マストに6枚のセールを開き帆走する優美な姿から“海の貴婦人”と呼ばれているという。確かに帆船の写真集などで他の同形式の船と比べてみるとその美しさがわかる。船体の大部分はチーク材を使用し、舵輪・構造物は豪華なニス仕上げ。船内はマホガニー・ローズウッドなど今日では入手不可能な逸材で造られており、まるで船全体がアンティーク家具といってもよい。クルーの話では高級材を使用しているため、ふつうの船に比べて傷まなく長持ちなんだそうだ。
初代のオーナーはノーサンプトン侯爵で、アーネスト・ドーソンの詩に登場する女性の名にちなんで”シナーラ”と名付けられた。その後は有名な英国の首相サーウインストン・チャーチルや大船主C・ビルマイヤー、レーシングドライバーのダンカン・ハミルトン等の愛艇となった。そんな歴史的な名艇がどのような経緯で日本の油壺にやって来たかはわからないが、シーボニアに来てはや31年になるという。このマリーナは会員だけでなく一般人も入れるし(いい意味で庶民的)、料金もリーズナブルでクラブハウスでお茶しながらヨットや海を眺めているだけでリッチな気分が味わえる。シナーラ号も乗合クルーズなどいろいろとイベントが企画されているので、興味のある方はぜひ問い合わせてみることをお勧めする。

船名  シナーラ
船型  ガフケッチ
建造年  1927年
全長  96ft(約29m)
全幅  5.6m
マスト高  31m
総トン数  73t
帆枚数  6枚
旅客定員  30名

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