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2004年8月31日 (火)

すごい科学で守ります!−東映スーパー戦隊のSF的考証

B この本、いわゆる「スーパー戦隊シリーズ」の解説本なのだが、ただの解説本ではない。とにかくすごい本。何がすごいかというと本来全く話のつながりのないシリーズ全体を1つの話にまとめてしまっている!(デンジマンとサンバルカンが唯一つながりのあるお話というのはここではおいといて) 「すごい科学で守ります!(以下すごかがと略す)」(長谷川裕一著,NHK出版,1998年)では「バトルフィーバーJ」から「メガレンジャー」まで、そして続編の「もっとすごい科学で守ります!」 (HNK出版,2000年)ではなんと「仮面ライダー」や「宇宙刑事シリーズ」まで「同じ地球で起こった出来事」として堂々と、もっともらしく(強引に?)解説していく。科学的考証ではなくて、あくまでSF考証なので、科学ならぬ“すごい科学”と呼ぶ-未知の科学理論が根拠になっている。

特撮ものの科学的考証というと有名な「空想科学読本」 (柳田理科雄著,メディアファクトリー,1996年)がある。こちらは続編やコミカライズ、最近では文庫版も出ているようなので結構売れてるらしい。しかし、もともとが特撮でありSFなのだから、非現実的な設定の矛盾点を突いて「こんな事あり得ない!」とあら探しをしても虚しいだけ。特撮ファン(子供も含め?)は荒唐無稽なものと百も承知で、空想科学物語を楽しんでいるのだから。はっきりいって“野暮”というもの。
1norab 著者の長谷川裕一氏は、1961年生まれの千葉県出身の漫画家。代表作は「マップス」で、今はなき学研の「コミックNORA」で1985年から10年近く連載された 60年代テイストのスペースオペラ的冒険活劇少年マンガ。マップスは17巻にも及ぶ大長編(他に外伝が2巻もある)だが、読み始めるとぐんぐんストーリーに引き込まれてしまう。設定が斬新なのか、ストーリー展開が常識を越えているのか、読者を楽しませようという作者のエネルギーが詰め込まれていることは確か。最初のうち物語設定の大風呂敷がどんどん広がる一方で、お話のテンポもゆくっりなので先行きが不安になるが、どんどんスピードアップ(かつヒートアップ)していくのでご安心を。氏は最近ガンダムなどのコミカライズも手がけているが、オリジナルでは「轟世剣ダイ・ソード」「クロノアイズ」がおもしろい。かわいい女の子がたくさん出てくるのも長谷川氏の作風で、お約束の「脱がし」シーンもあるが、エロくないのも特徴(なんでだろう?)

「すごかが」は長谷川氏が日本SF大会(1996年のDAINA☆CON[名古屋]、97年のあきこん[広島])で行った「東映スーパー戦隊のSF考証」に関する講演をベースにまとめたもの。今年8月に開催された日本SF大会(岐阜)のプログラムにも「すごい科学で守ります!In G-con」があるので、最近の戦隊が取り上げられたかもしれない。氏は「TVチャンピオン 特撮悪役大会第1回チャンピオン」(2000年,テレビ東京)でもあり、特撮マニア度は他の追随を許さない。1話でもおろそかにしない番組に対する態度(愛?)は「すごかが」を読めば納得できる。ちなみに「もっとすごい科学で守ります!」は2001年の星雲賞(ノンフィクション?部門)、「クロノアイズ」は2003年の星雲賞を受賞している。星雲賞というのはSF界では老舗の賞で、SF大会参加者の投票により選ばれる(暗黒星雲賞というのもある)。
B_2 さて「すごかが」からデンジマンに関連する部分を紹介すると、

・デンジファイターは「デンジ推進システム」で飛んでいる。(1)p.16
・デンジマンのスーツは「デンジ電送システム」によって電送、装着される。着ていた服は基地へ転送される。(2)p.105
・デンジマンの“マン”は英語か? マンとは戦士の尊称を意味する宇宙語。(2)p.148
・メカの形状から、バイオ星人はデンジ星人の子孫と考えられる。(1)p.56
・へドリアン女王とバンドーラは非常に似ているので、両者は元々同じ血族であろう。(1)p.146
※(1):「すごい科学で守ります!」,(2):「もっとすごい科学で守ります!」

特にこのデンジ推進システムというのは「すごかが」の“すごい科学”理論の根幹をなすテクノロジーで、「おおよそ三角形をしていれば飛ぶ」という大胆不敵な理論。「デンジバリアーを三点力場で保持して・・・」とたいへん難解な?理論なので、詳しくは「すごかが」を読んでいただければと思う。右図はその図解。このシステムを使うと“靴みたいな”形をしたデンジタイガーも宇宙帆船グレートクイーン号もいとも簡単に飛んでしまうから不思議!? また長谷川氏は、デンジマンがサンバルカンを助けに来る気配がないことについても、言及しており、「デンジマンは宇宙から来る より巨大な悪の影にそなえて密かに地球を発っていた」と驚愕の新事実?が語られている。なお(1)の巻末には「すごかが」スーパー年表が付いている。

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2004年8月27日 (金)

観音山・千畳敷−劇場版

Dm069senjyoujiki101 へドリアン女王の妖魔術に操られたあきらがデンジランドから出てきた海岸(神奈川県三浦市南下浦町毘沙門、三浦半島の城ヶ島の対岸にあたる)。背後のおむすび形の岩山は「観音山」と呼ばれている。この岩に女王の姿が重なって女王の魔力の恐ろしさを印象づけている。あきらのMCシーンは他にもあるが劇場版が最もリアル!そのうつろな表情、操られ方が見事。観音山の近くにデンジランドの入口があるのだろうか?(?_?)
地図情報
Dm070senjyoujiki102 デンジマンと杉本母娘がグレートクイーン号を追って海岸に出たところも観音山の前。あきら拉致シーンとは少し角度が違っている。この後、はるみちゃんはデンジマンに虹の石を託す。背後にちょっとみえているのは城ヶ島大橋(これもロケ地探しの鍵となった)。観音山の前面は「千畳敷」というフラットな岩場が続いていて、昔は精塩所があったらしい。
Dm071senjyoujiki103 劇場版ラストでデンジマン5人が海を見ながら並んで歩いていくシーン。観音山方向から千畳敷を東へ歩いている。遠くにみえるのは盗人狩(“ぬすっとがり”と読む)の崖壁と牙のような大きな岩(名前はないみたい)。この海岸も特撮ものではよく使われているみたいで、「サンバルカン」(1981年,テレビ朝日)#25:ドッキリ海蛇の穴では囮となった美佐が水着姿で歩いている。時代劇のロケ地でも有名なところらしい。「ドドーン!」と海鳴りの音が響き、景色も実に雄大。

観音山・千畳敷に行くには宮川町バス停で下車、海岸に下りてくると小さなヨットハーバーがある。ここから「三浦・岩礁のみち」の遊歩道(道とはいえないが・・・)に入ってすぐのところ。盗人狩方面の遊歩道は、現在途中で橋が大破して非常に危険。また台風や大雨など高波時には見学は中止した方がいい。

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2004年8月25日 (水)

胴網の浜−劇場版

Dm066douami101 胴網の浜-救出されたはるみママたちが上陸?した海岸。油壺マリンパークのすぐ右手横を海岸に下りていくと小さな浜に出る。夏は海水浴場になっているが、オフシーズンには訪れる人も少ない。本当に隠れ家のような入江である。戦国時代の1516年、北条氏に三浦氏が滅ぼされた時、新井城城主 三浦道寸の嫡男義意がこの辺りで自害して「首は小田原に飛び、胴は下の入江に落ちた」と云われ、その胴の落ちた所を「胴網の入江」と呼んだ、というのが名前の由来。浜へ降りていく途中に三浦義同道寸、荒次郎義意の墓所もある。この浜も最初見当がつかなかったが、油壺マリンパークがラストに使われていることから、なんとか芋蔓式に判明した。 
地図情報
Dm067douami102 はるみちゃんが子犬といっしょに走ってくる砂浜。奥にみえる小さな建物はマリンパークの取水施設。この海岸の丸い角の取れた石がロケ地探しの決め手となった。はるみちゃんとママの再会シーンは映像では広い砂浜にみえるが、現地に立ってみるとかわいいぐらい小さい浜辺。
Dm068douami103 先の上陸地点の岩場から胴網の浜の全景をみたところ。はるみちゃんの走ってくるシーンの前によく似たカットがある。ちなみに「油壺」という地名は、新井城落城の際、海が血で油のようになったことによるというが、そんな悲しい伝説を忘れさせてくれるほど静かで、砂と岩のおりなす模様、流れ込む海水の透明さに心打たれる美しいビーチである。

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2004年8月24日 (火)

京急油壺マリンパーク−劇場版

Dm063marinepark101 劇場版ラストのはるみちゃんの誕生パーティーのシーン。あきらとはるみちゃんが海を見るため走っていくが、右手に白い彫像が立っている。確かこの彫像は?見覚えがあるんだけど、どこで見たのかなあー?・・・最初はどこかのホテルの中庭とも考えたが、剱崎とシーボニアから劇場版ロケ=三浦半島説を確信していたので、映像を何度もみてみた。そしてちらっと映る背後の円形の建物が 「京急油壺マリンパーク」(神奈川県三浦市三崎町小網代)であることに気が付いた。マリンパークのパンフの案内図には、屋外ステージから展望台へ向かう途中によく似た彫像が描いてある。現地で確認したところ、これは「魚・感謝の塔」と呼ばれる慰霊碑と判明。
地図情報
Dm064marinepark102 デンジマンの5人が柵ごしに海をながめ、デンジ姫とグレートクイーン号に帰っていくデンジ号を見るシーン。背後の円柱を重ねたような建物はマリンパークの本館-ドーナツ型の大回遊水槽のある建物。シュロの木など植物は大きくなっていたり、サボテンのようになくなっているものもある。当時の映像では柵だけだが、現在は柵外側に植え込みがある。はるみママの後ろの建物は現在はなく、ヒーローショーなどイベントの行われる屋外ステージになっているようだ。
Dm065marinepark103 魚・感謝の塔を正面からみたところ。台石に碑文がある。

魚たち ここに眠る
たとえ ひとときたりと
同じ館に 生を共にした
わが友 魚たち
そっと 目をとじて
この塔に 向かえば
過ぎし日の 想いが
走馬燈の ように
浮かんでくる

どうも水族館で飼育していた生物の慰霊碑らしい。

油壺マリンパークは1967年の開設。日本におけるエンターテインメント型水族館の先駆けとなった歴史的な水族館。マリンパークは80年代東映特撮もののロケ地としておなじみの場所だったようで、「ゴーグルV」(1982年,テレビ朝日)では#21,32の2回も使われている。「バトルフィーバーJ」(1979年,テレビ朝日)#01でも海底の秘密基地ビッグベイザー内のシーンとして回遊水槽がちらっと出てくる。

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2004年8月23日 (月)

シナーラ号乗船記−劇場版

Dm059synara101 シナーラ号はチャーター帆船だが、実は乗合クルーズに申し込めば誰でも格安で乗船することが可能。「あこがれのデンジ号に乗れる!」というわけで、早速乗ってみた。参加したのはサンセットクルーズで1人 5250円。これは夏季の毎週土曜日に開催されている(人数が少ないと催行されないようだ、私の時は8人)。17:30から約1時間の航海が楽しめる。この他にも昼間のショートクルーズやサマークルーズなどいろいろと企画あり。もちろん個人的にチャーターも可能(5~20万円)。
Dm060synara102 シナーラ号の中央から船尾方向をみたところ。劇中でははるみママやデンジ星人の子孫たちがデンジ号のコクピットに連れ込まれるシーン。確かにここには船内に降りていく階段があるが、シナーラ号本来の舵輪は船尾の方にある(写真中央男の人立っているところ)。
Dm061cynara103 あきら救出のためデンジ号に潜り込んだ青梅がいったん隠れていた場所。ダストラーに踏まれるコミカルなシーン。
Dm062synara104 中央から船首方向をみたところ。サンセットクルーズだったので船首方向は暮色に包まれつつある。あきらがロープで拘束されていたのは船首側のマスト横で、デンジ姫たちが並んでいたのは船首先端。乗船した日は夕方から風が出てきて結構揺れた。劇場版の撮影は波も穏やかなので湾内で行われているようだ。この船はエンジンでも航行できる。
Seaborniarice 写真はシーボニアライス。シーボニアマリーナのクラブハウスレストランの名物料理で、具だくさんのシーフードピラフ、スープをかけて食べる。おいしいので人気がある。デンジマンの5人もロケ中に食べたかも?

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2004年8月21日 (土)

デンジ号

Synara1b デンジマン劇場版はファンの間でも評価が高い。これはデンジ姫の伝説をからめた物語のスペースオペラ的な脚色もさることながら、デンジ号として本物の帆船を使ったことも映像に高級感(つくりものでないというべきか)を与えているのだと思う。それだけこの映画にお金がかかっているともいえる。45分の長尺ものになっているのもだてではない(ただ長くするだけではダメなんだと思う)。当時の映像では全てのセールが白色だが、現在は2枚目が赤色になっている。普段のクルーズでは全部の帆を張ることはないそうだ。
Synara2b この船の名はシナーラ号(Synara)といい、1927年に英国のキャンパー&ニコルソンズ造船所で建造された(なんと今年で77歳!)。いわゆる帆船ではなくガフケッチという形式の大型のヨット。2本マストに6枚のセールを開き帆走する優美な姿から“海の貴婦人”と呼ばれているという。確かに帆船の写真集などで他の同形式の船と比べてみるとその美しさがわかる。船体の大部分はチーク材を使用し、舵輪・構造物は豪華なニス仕上げ。船内はマホガニー・ローズウッドなど今日では入手不可能な逸材で造られており、まるで船全体がアンティーク家具といってもよい。クルーの話では高級材を使用しているため、ふつうの船に比べて傷まなく長持ちなんだそうだ。
初代のオーナーはノーサンプトン侯爵で、アーネスト・ドーソンの詩に登場する女性の名にちなんで”シナーラ”と名付けられた。その後は有名な英国の首相サーウインストン・チャーチルや大船主C・ビルマイヤー、レーシングドライバーのダンカン・ハミルトン等の愛艇となった。そんな歴史的な名艇がどのような経緯で日本の油壺にやって来たかはわからないが、シーボニアに来てはや31年になるという。このマリーナは会員だけでなく一般人も入れるし(いい意味で庶民的)、料金もリーズナブルでクラブハウスでお茶しながらヨットや海を眺めているだけでリッチな気分が味わえる。シナーラ号も乗合クルーズなどいろいろとイベントが企画されているので、興味のある方はぜひ問い合わせてみることをお勧めする。

船名  シナーラ
船型  ガフケッチ
建造年  1927年
全長  96ft(約29m)
全幅  5.6m
マスト高  31m
総トン数  73t
帆枚数  6枚
旅客定員  30名

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2004年8月20日 (金)

シーボニアマリーナ−劇場版

Dm056seabornia101 劇場版の冒頭でカップルがヨットに乗っているところを巨大アンゴラーに襲われるシーン、それからはるみちゃんのママたちがモーターボートでデンジ号に連れて行かれるシーンの背後-遠景に白いビルが並んでいるのが見える。これは確か油壺にあるシーボニアではないか?と調べてみたところ、シーボニアマリーナのマンション棟と判明した。※写真はシナーラ号から撮影。
地図情報
Dm057seabornia102 「シーボニアマリーナ」(神奈川県三浦市三崎町小網代)は1967年に開設された油壺の北側-小網代湾に面した大規模なヨットハーバー。200艘近くのヨット・ボートが係留され、クラブハウス、レストランはもちろん、プールまである。他のマリーナと違い4つの白い高層マンション棟が並んでいるのが特徴。西武系の経営らしい。
Dm058seabornia103 そして、シーボニアのH.Pの中で探していたあの「帆船」も見つかった!劇中で登場するデンジ号は、このマリーナ保有の帆船-「シナーラ号」だった(あとで映像をよくみてみるとちゃんと船首脇に”シナーラ”の文字があった)。シナーラ号は1927年の建造で、現在はチャーター船として使用されており、出航していない時はマリーナ東側の岸壁に係留されている。※シナーラ号についてはコラムでも取り上げる予定。

剱崎とシーボニア-この2ヶ所のロケ地が判明したことによって、劇場版ロケ地が三浦半島であることを確信した。DVD Vol.2の#16解説でも「劇場版と並行して撮影が進められた」と書かれているが、劇場版熱海ロケ説の元ネタは「大全」掲載の津山栄一氏のインタビュー記事らしい。まあ20年以上前の作品なので、出演者や関係者の“記憶違い”ということは充分あり得る。しかし帆船まで使っての大がかりな撮影だったのに、撮影協力などで全くふれられていないのは何故だろう?

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2004年8月19日 (木)

剱崎灯台−劇場版

Dm052kenzaki101 いよいよ劇場版ロケ地報告-まず劇場版ロケ地を見直すきっかけになった場所を2ヶ所紹介したい。劇場版の最初の方でデンジマンら5人が“怪物”を誘き出すために海岸で遊ぶシーンがあるが、背後に灯台がみえる。「日本の灯台」 という便利なサイトがあり、全国の灯台が写真入りで紹介されている。熱海ロケという言葉から伊豆・静岡方面の灯台をしらみつぶしに調べてみるが、特徴に合致するものがない。念のためと思い三浦半島の灯台も調べてみたところ、「剱崎灯台」(神奈川県三浦市南下浦町松輪)がよく似ている。他のサイトでも調べてみてほぼ間違いないということになった。「つるぎさき」と呼ぶのが本当のようだが、現在では地元でも「けんざき」と呼んでいる(バス停呼称もけんざき、タクシーもつるぎさきでは通じないこともあるので注意)。ここは観光地化されていないためか、特撮ロケ地としては結構ポピュラーなところらしい。特撮ではないが最近みた藤木直人/仲間由紀恵主演の「g@me.」(2003年)でも使われていた。
地図情報
Dm053kenzaki102 5人がパラソルを立てて踊っていた場所。剱崎灯台下はテラス状のフラットな岩場になっており、その先端で少し高くなっているところ。あきらさんのピンクのビキニ姿に興奮しているのか男どもは踊り狂ってる(特に青梅と緑川の目線に注目!)。
Dm054kenzaki103 5人が次々に飛び込んでいったところはこの辺らしい(上写真岩場の西、少し湾になっている)。この海岸はかなり波も荒いし岩が鋭く尖っているので、飛び込むのはちょっと躊躇してしまうが、さすがデンジマン!剱崎は公園や海水浴場ではないので海の家はない。着替えとかシャワーどうしたんだろう?ロケもたいへんだー。
Dm055kenzaki104_2  剱崎灯台のアップ。剱崎は三浦半島の東南端、海食台地が太平洋に落ち込んでおり、灯台はけわしく切り立つ断崖上に立つ。荒涼とした感じはまさに特撮ロケ地にぴったり!東京湾を出入りする船にとって重要な目印となっている。灯台の高さは、地上から灯台頭部まで17m、海面から灯火までは約41m。光の強さは、48万カンデラ。光の届く距離は、17.5海里(約32km)。1871年(明治4年)に建設され、1923年(大正12年)の関東大地震で石造りの灯台は倒壊してしまい、翌々年改修され現在に至っている。三浦半島の灯台としては、他に城ヶ島灯台と観音崎灯台が有名。剱崎灯台は観音崎、城ヶ島に続いて日本で3番目に建設され、すらっとした観音崎が母、ずんぐりした城ヶ島を父とすれば、この灯台は長男といわれるのも肯ける。なお灯台内部には入れない。

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2004年8月18日 (水)

所沢航空記念公園①−#35 謎のはたおり姫

Dm043tokorozawa102 #35冒頭で、編み物をしている桃井あきらに後継者になってくれと戸川老人が迫るシーンは、所沢航空記念公園(埼玉県所沢市並木)内の噴水と判明。デンジマンのロケ地として「所沢」がひとつの拠点になっているのがわかってきて、目をつけて行ってみたところ、ビンゴ!写真はあきらが噴水の縁に腰掛けて編み物をしているところ。実はこの噴水の縁-三角形に尖っていてそのまま座るとかなり痛そう。あきらさんもお尻に何か敷物をしている。それからこの場所だと噴水の水がモロにかかってしまうんだけどなあ・・・
地図情報
Dm042tokorozawa101_1 あきらに断られた戸川老人がなおもしつこく迫るシーン。あきらの手に頬を擦り付けるメフィストちょっとやりすぎ!(もしかするとアドリブかも?)それにしてもあきらさんに近づいてくる男って、変なのばっかり!?
Dm044tokorozawa103 噴水の全景。所沢航空記念公園は1978年に開園しており、デンジマンでは番組後半でよく使われているようだ。この噴水は#45, #46, #47の服部和史監督の回で連続登場(おそらくまとめ撮り)。噴水は1時間に1回定時に噴射している。

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2004年8月17日 (火)

西台駅東口噴水広場−#25 虎の穴は逃走迷路

Dm036nisidai201 ケラーが占い師になって店を開いていた場所-これも都営地下鉄三田線の西台駅前だった。ハンバーカーの販売場所を探して西台駅で降りたところ、見覚えのある風景が・・・噴水があって、向こうにマクドナルドがある!「ロケ地の隣にロケ地あり」とはロケ地探しではよくあることだが、探していたロケ地が同時に見つかるなんて、これだからロケ地探しはやめられない。この日は他にも5ヶ所のロケ地を確認。
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Dm037nisidai202 礼子がとぼとぼと歩いてきてケラーに呼び止められるシーン。“話し方教室”というのもいかにも怪しい。占いで勧誘する手口はまるで統一教会。すっかり性格が変貌してしまうところは人格改造セミナーか。

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2004年8月16日 (月)

西台駅西口−#10 魔法料理大好き!?

Dm033nisidai101 #10の“10円ハンバーカー”の販売場所-やっと判明しました。DVD Vol.2をよーくみてると「トミコシ会館」の文字が読みとれた(一部消されていたが・・・)。場所は都営地下鉄三田線の西台駅西口の西側高架下、都営線沿いの公園の横だった。駅前じゃなくてこんなところでこっそり売ってたんだー。ベーダーの「路地裏商法」は某モ○バーガーを彷彿とさせるものあり。ヘドラー将軍商売わかってるなあ。
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Dm034nisidai102 周りの建物は放映当時よりだいぶ増えて、木も成長しているが、写真奥の建物は当時と変わっていない。
Dm035nisidai103 西台駅北側の都営住宅。ハンバーカー販売車を追跡するデンジマシーンとバギーが疾走していくシーンだが、実はこの高架道路はこの先でおしまいになっている。つくづくうまく撮るもんだなーと感心してしまった。
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Photo_3 ヘドロハンバーカーを食べた子供たちは美しいものを憎み、普通の食べ物を受け付けなくなってしまうが、ハンバーガーをはじめとするファストフードについて警鐘をならすこんな本もある。 ファストフードが世界を食いつくす (エリックシュローサー著,楡井浩一訳,草思社,2001) 実際ファストフードで使用される食肉には様々な問題があるらしい。なんとアメリカの精肉工場で生産されるひき肉の半分からサルモネラ菌が検出されるという!?ベーダーの作戦が実は水面下で進行しているのでは?と思わせる内容だ。

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2004年8月14日 (土)

東洋自動車興業−#33 吸血楽器レッスン

Dm039seibi101 東洋自動車興業(東京都練馬区南大泉5)。#33でサキソホンラーにとりつかれる三郎(サブ)の働いていた自動車整備工場。ラストで白い社屋に”ひらがな”で会社名と電話番号が大きく書かれている-これもタイアップ撮影だった可能性大?中央のブロック塀のところで黄山とヨーコ、三郎が話しているシーンなど劇中で何回も出てくる。塀の前の小さいガードレールも放映当時のままか?この工場のすぐ裏を西武池袋線が通っている。工場右の赤い建物は建て替えらているようで、劇中ではラストで三郎とヨーコが屋上にいる。デンジマンたちが歩いてくる道はこの工場から西北西に伸びる道だと思う。
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2004年8月11日 (水)

小田原城−#42 少年を喰う悪い夢

Dm045odawara101 小田原城(神奈川県小田原市幸町)の天守閣。#42で偽のデンジランドから逃げ出したニンポーラーがオレンジ色の扉から飛び降りると・・・そこは小田原城???戦国時代の1495年、北条早雲が居城を構え北条五代(鎌倉の北条氏に対して後北条氏ともいう)の居城として栄えが、1590年豊臣秀吉のために滅ぼされた。江戸時代には江戸の西の守りとして大久保氏の居城となった。現在の城はこの時代のもの。天守閣は1960年に復興された鉄筋コンクリート造り(復興=完全な復元ではなく江戸時代の模型や絵図などを参考にして造られた)。
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Dm046odawara102 デンジマンたちの変身シーン、天守閣の前に1段テラスのような石垣があり、この上に並んでいる。昔の写真をみると、この石垣前には樹木はなかったようだが、現在は木がたくさん植えられて同じ角度からの撮影は不可能。ニンポーラーが飛び出した扉を探したがわからず、デンジランドへの入口なので隠されてしまったのかな?小田原城といえば城内に動物園があることで有名だが、象の梅子も健在だった。”ウメコ”ってどっかで聞いた名前だなあ?
Dm047odawara103 青梅が忍者姿で名乗りを上げているのは常磐木門。天守閣のある本丸正面を守る重要な門で枡形という形式で造られている。緑川と黄山がニンポーラーを取り囲んでいるのも常磐木門の前の枡形内らしい。常磐木門の中は現在「小田原城ミューゼ」というガラス器の美術館になっている。ガレやドーム兄弟など興味のある方はぜひ。でもなんで小田原城内にガラスの美術館なんだろう。
Dm048odawara104 小田原城の濠のそばにある隅櫓と朱塗りの橋。最後にあきらが忍者姿で名乗りを上げるシーン。銅門の方は1997年の復元なので放映当時にはなかった。
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2004年8月10日 (火)

東京海上ビル−OP

Dm038tokyomarin101 OPで登場する茶色の外壁のビル(デンジマンが飛び上がっていくシーン)、見覚えがあるなあーと探してみたところ、JR東京駅前の東京海上ビルだった。茶色の骨組のようにみえるのは赤色磁器質タイルを打ち込んだもの。このビル皇居前ということで美観論争が起こり、30階の計画が25階に変更されたらしい。1974年に竣工。映像では隣に白いビルがみえるので、撮る角度が違っているのかもしれない。写真は皇居外苑の和田倉橋から。参考文献「東京を歩こう!建築グルメマップ1[東京編]」(宮本和義+建築知識編集部, エクスナレッジ, 2001)
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2004年8月 9日 (月)

八手三郎−原作者の謎

Yatudeb_1「デンジマンの原作者“八手三郎”に今まで会った人はいない。」 なんかトリビアの泉みたいだが、知っている人は知っている話。八手三郎をネットで調べてみると驚くほどいろいろな説(デマ話)が出てくる!

・八手三郎は実在する。
・すでにお亡くなりになっている。
・実は8人いる。
・容貌がタコみたい。
・現在は息子の八手四郎氏が原作を代筆している。
・実は女性だ。
・戦隊ものに毎回チョイ役で出演している。
・東映本社に脳だけになって保管されている(ちょっとコワイ・・・)。

などなど、以上全部ウソです。ご注意を! まあ有名な話なのでコラムに取り上げるのはどうかなと思ったが、“特撮初心者”(かくいう私自身半年前まで知らなかった)のために、FAQ(Frequently Asked Question/よくある質問)としてわかったことをまとめておきたい。 まず、八手三郎は実在する人物名ではない。東映株式会社テレビ事業部の共同ペンネームである。最初は東映の名プロデューサーであった平山亨氏が脚本を書くときのペンネームだったが、次第にテレビ事業部の共同ペンネームとなり、氏の定年後も使われているというのが真相。デンジマンは1980年なので完全に共同ペンネーム時代の作品(バトルフィーバーまでは平山氏の企画)。このような会社やプロダクションの共同ペンネームとしては、他にも「矢立肇(やたてはじめ)」(日本サンライズ)や「葉村彰子(はむらあきこ)」(水戸黄門)がある。著作権を主張する際に、個人名を使った方が有利というのが理由らしい。

次に八手三郎はどう読むのが正しいか、どうも「やつでさぶろう」が正しいようだ。平山氏は京都撮影所時代、時代劇の脚本を書いており、脚本の催促に対して時代劇風に「やって候(今やってますよー)」と言い訳していた。ここから「やってそうろう」→「やってさうろう」→「やつでさぶろう」となって、八手三郎が誕生したといわれている。「はってさぶろう」とルビを打っている昔の雑誌類もあるが、おそらく本当の読みを知らなかったのではないか?(私も“はって”とよんでいた)

Photo_2  平山氏は「悪魔くん」からはじまって「仮面ライダー」、「人造人間キカイダー」、「ロボット刑事」、「がんばれ!!ロボコン」そして戦隊もののルーツ「秘密戦隊ゴレンジャー」まで、東映の子供向け番組で数々のヒットを飛ばしたすごい人。東映の石森章太郎原作番組のほぼすべてを担当しているといってもいい(もちろん他の原作も手がけている/ジャイアントロボ-横山光輝、バロム1-さいとうたかを)。肩書きはプロデューサーだが、八手三郎名義で膨大な量の脚本と歌詞を手がけている。あまりにも偉い人だったので定年後、平山氏が脚本等を書くとき使っていた八手三郎というペンネームが東映テレビ事業部の共同ペンネームになったのだろう。平山氏の東映子供向け番組づくりについては東映ヒーロー名人列伝 (平山亨著, 風塵社, 1999年)に詳しい。興味深いエピソード満載なのでぜひ一読をお勧めしたい。

平山亨氏は、1929年東京都生まれ、1954年東京大学文学部美術史学科卒業後、東映へ入社京都撮影所助監督を経て、1965年本社テレビ部プロデューサーとなり、「仮面ライダー」など変身ヒーローもので数々のヒットを飛ばす。1989年東映退社。現在もフリーのプロデューサーとして、脚本、作詞、雑誌寄稿など現役でご活躍中である。近作は「侵略美少女ミリ」。

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2004年8月 7日 (土)

代々木公園−#43 謎なぞ七色レディ

Dm026yoyogi101 #43冒頭であきらが赤いロングスカートの冬服で歩いているシーン。他の撮影地との関係から代々木公園かなーと当たりをつけて行ってみると、比較的簡単に見つかった。原宿側から公園に入ってすぐ、まっすぐ西へ向かう道。左手の木の微妙に曲がった形や遠方にみえる杉などから間違いないと思う。
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Dm027yoyogi102 代々木公園(NHK側)の陸橋の下。女子剣道チャンピオンを助けるあきらが、シスター-マドロス(船乗り)-モンローと変化して男たちを煙に巻くシーン。ここではシスター姿になっていた。当時の映像だと写真中央-陸橋の奥に代々木体育館(第一体育館)がみえているが、樹木が成長したため隠れてしまっている。
Dm028yoyogi103 モンロー姿のあきらが歩いているのを男たちが追跡するシーン。奥にみえるのが上写真の陸橋。
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Dm029yoyogi104 あきらに助けられた女子剣道チャンピオン・野村五月が木の陰から現れるシーン。遠方にみえるのは陸上競技場の建物。

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2004年8月 5日 (木)

竹下通り−#43 謎なぞ七色レディ

Dm024takesita01 #43で喫茶店を出たあきらが歩いているシーン。原宿の中でも最も変貌が激しいところなので、映像に出てくるお店(眼鏡屋、人形店など)は残念ながらわからない。この場所も中央にみえる「明東建設」の看板とジュネス原宿の建物からかろうじて特定できた。
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Dm025takesita02 黒眼鏡の男たちが出てくる角、左手の電柱もすかっり変わっている。映像では写真奥の山手線の電車が映っている(当時は色が違っていた)。竹下通りは、「ゴーグルV」(1982年, テレビ朝日)の#22:呪い人形の攻撃!でミキたちのショッピングシーンでも使われている。年代的にもデンジマン撮影時の雰囲気に近い。とにかくここは人が多い、溢れている感じ。朝のうちに写真を撮りに行ったがすでにすごい人出で、今なら撮影はたいへんなことになるだろう。

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2004年8月 3日 (火)

表参道②−#43 謎なぞ七色レディ, #45 二人いたデンジ姫

Dm021omote201 表参道と明治通りの交差点にある明治神宮の灯籠。#43であきらを尾行する黒眼鏡の男たち(ダストラー)が気付かれそうになり、あわててこの灯籠で身を隠している。#45ラストでは赤城がこの灯籠からこっそり夕子先生と子供たちを覗いている。赤城さんちょっとストーカーみたい?
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Dm022omote202 上記交差点の南側、灯籠は写真右。左手の建物は当時のまま、看板の文字も変わっていない。
Dm023omote203 #45ラストで夕子先生と子供たちが横断歩道を渡ってくるシーン。向こう側の建物も変わっていない。写真の左端方に赤城が隠れている。

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2004年8月 1日 (日)

表参道①−#43 謎なぞ七色レディ

Dm018omote101 桃井あきらの七変化話で有名な#43のロケ地。私が最初に訪れたデンジマンロケ地でもある。#43で囮捜査を開始したあきらが表参道を歩いていくシーン。原宿駅前の交差点にある歩道橋から撮影されており、右に見えるのはコープオリンピア。ギザギザの外壁が特徴的な建物なのですぐに判明した。「宇宙刑事シャイダー」(1984年, テレビ朝日)の#24:美しきポーの仮面でも怪しいライブハウスとして使われている。
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Dm019omote102 上のシーンの続きで、もう少し下ってきたところ。左のアーチ型の入口の建物は当時から変わっていない。この辺りは変化の激しい原宿の中では昔からの落ち着いた風情を保っている。歴代ヒロインの中でこのシーンが似合うのはやっぱりあきらさんだけ?
Dm020omote103 上のシーンとほぼ同じ場所だが、東向きに撮影されたシーン。上のアーチ型の入口を持つ建物の隣は建て替えられている。この先の交差点に尾行する男たちの隠れた灯籠がある。

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