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2004年7月29日 (木)

ピリ・レイスの地図−#26 デンジ姫の宇宙曲

B_5 #26 デンジ姫の宇宙曲では、デンジ姫たちが地球へやってきた証拠として「レコード状の銀色のディスク=銀河ハニーの原盤」が登場する。トルコの古道具屋で入手したという吹雪豪の話を受けて、赤城は「ピリ・レイスの南極地図」を引き合いにだすが、このピリ・レイスの地図(右写真)こそ、いわゆる“オーパーツ”の中でも非常に有名なもので、数年前に話題になったグラハム・ハンコックの神々の指紋 (上)(大地舜訳, 翔泳社, 1996)でも冒頭で取り上げられている。オーパーツとは、場違いな遺物(out of place artifacts)という英語からつくられた言葉で、その遺物が所属する時代の科学技術や知識のレベルではとてもつくれない、もっと高度な技術や知識によってつくられた不思議な人工物という意味で使われている。正式な考古学の用語ではなく、超常現象やUFOなどの研究家の間で使われている言葉である。オーパーツとして有名なものとしては、アンティキティラの機械、バグダッドの古代電池、アショカ王の鉄柱、黄金シャトル、マヤの水晶髑髏、アカンバロの恐竜土偶、コスタリカの石球などがあり、デンジマンたちが話しているナスカの地上絵やピラミッドなども広義にはオーパーツといえる(遺物というより遺構というべきだが)。

さて、「ピリ・レイスの地図」だが、オスマントルコ帝国の海軍提督ピリ・レイスが1513年に作製した古地図(ポルトラーノ海図)に、19世紀初に発見されたはずの「南極大陸」が極めて正確に描かれているといわれている。この地図は1929年にトルコ・イスタンブールのトプカピ宮殿博物館で見つかったもので、大西洋のほぼ全域-アフリカ北西部・イベリア半島と南北アメリカ大陸の東海岸が描かれている。おそらく中東~アジアが描かれていた右半分は発見時に既に欠落していた。劇中で赤城は「トルコの”プカピ”で発見された」といっているが、脚本が間違っていたのか、言い間違えたのかはわからない。コロンブスの新大陸発見が1492年であり、地図作製当時、南北アメリカ大陸すら未だ正確には把握されていないにもかかわらず、この地図には南アメリカ大陸、フォークランド諸島(1592年発見)、そして南極大陸の一部が描かれているという。地図の右下の部分が南極大陸といわれている部分だが、その海岸線は厚い氷の下にある真の陸地の形状と一致するという。またこの地図の歪みぐあいから「人工衛星から見た地球の地形とよく似ている」とか「カイロを中心とした正距方位図法(航空機用地図)で描かれている」とか指摘されて、「宇宙人がUFOから見て描いた地図」という説が流布されるようになってしまった。

ここまで聞いているとなんかすごく信憑性があり、これぞ本物のオーパーツと信じてしまいそうだが、今回コラムを書くにあたっていろいろと調べてみた。ネット上でも「南極説」を無批判に信じている方々から懐疑・否定論者まで賛否両論たくさんのページがあり、少々驚きだったが、次に上げる理由から否定説の方に軍配が上がりそうだ。
①南米大陸と南極大陸がつながってる???
②地図に明確な誤りがある???
③昔の地図には幻の南方大陸が描かれていた???
詳しくは下記サイトか、「「神々の指紋」の超真相 」(H.ユウム他, データハウス, 1996)を参照して欲しい。
「神々の指紋」の超真相 Book Review
A_3 残念ながら、ピリ・レイス地図はオーパーツではなさそうだが、謎めいた古代の遺物・遺跡は数多い。それにしてもピリ・レイス地図が出てくるとは、デンジマンはすごくマニアック(オーパーツネタとしてはかなり渋いと思う)。宇宙考古学者-沢村大の登場する「宇宙刑事シャイダー」(1984年, テレビ朝日)も同じ上原正三脚本だが、上原氏の伝奇ロマン的脚色は楽しい。#26で出てくるナスカの地上絵やピラミッド、マヤの天文学についてもコラムで取り上げていく予定である。

写真はイスタンブールのグランドバザール。トルコ最大の市場で4000とも5000ともいわれる店舗が巨大な屋内の市場に迷路のようにひしめいている。吹雪がデンジ姫のレコードを手に入れたのはおそらくここに違いない?(^o^)

参考文献
オーパーツこんなものがなぜ存在する〈2〉古代の人は空を飛んだのか? 」(南山宏, 岩崎書店, 2003)
「地図の歴史-世界編」(織田武雄, 講談社現代新書368, 1974)
「「神々の指紋」の超真相」(H.ユウム, Sヨコヤ, Kシミズ, データハウス, 1996)

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2004年7月 9日 (金)

居酒屋おもかげ−#8 白骨都市の大魔王

Dm017 ベーダーが開店した”映画スナック おもかげ”は、西武新宿線新所沢駅東口のパイン通り商店街にある「居酒屋 おもかげ」(埼玉県所沢市松葉町)と判明。現在では入口の蒲鉾型のテント、右側の建物はないが、屋根瓦、窓の形状から同じ建物と判断できる。劇中の店名としてはちょっと変わっているなあと思っていたが、お店の名前が”実名”だったとはびっくり!これも一種のタイアップ撮影だったのかな?
地図情報

映像ではお店の正面しか出てこないが、実際は大きな三角屋根に小さな出窓のついた”南欧風”のかわいい感じのお店。きれいなお姉さんたちが客引きしてたら、青梅や子供たちじゃなくても入ってしまいそう。日祝休みで営業時間は17:00~23:00。コーヒーは無料じゃないのであしからず。
2001_1 映画スナックで上映されているとおぼしき映画は、 「2001年宇宙の旅」(米国,1968年作品) 。あまりにも有名なスタンリー・キューブリック監督の代表作であり、SF映画史上に燦然と輝く名作。源一は「おもしろそう!」といっているが、子供にはちょっとむつかしい映画かな?

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2004年7月 8日 (木)

東村山浄水場−#19 私の星の王子さま

Dm016 #19でベーダーに襲撃されるワールド太陽熱研究所は、東京都水道局の東村山浄水場(東京都東村山市美住町)。写真は浄水場東側の正門から中の管理棟をみたところ。都民の大切な飲み水を供給している施設なので警備も厳重、ケラーの色仕掛けでも簡単に中には入れそうにない? ここは「ゴーグルV」(1982年,テレビ朝日)の#10でも世界財団総合研究所として使われているし、他の特撮作品でもロケ地になっている可能性大。
地図情報

東村山浄水場は、1965年(昭和40年)新宿副都心計画により廃止となった旧淀橋浄水場に代えて建設された。主に多摩川水系の水を利用し、126.5万m3/日の施設能力を持つ。2000年に薬品注入設備の電力として太陽光発電設備を設置されているが、これはまさしく"太陽熱モーター"! 太陽電池は1954年に米国・ベル研究所によって発明され、1978年には太陽電池式の電卓が発売されていたが、放映当時は太陽電池で大きな発電ができるようになるとは思われていなかっただろう。

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2004年7月 1日 (木)

ロケ地ページのコンセプト

デンジマンの撮影シーンの総数はおよそ300(場所でカウント)。ロケ地としては約150ヶ所数えられる。未だ確認できていないロケ地も50ヶ所以上あり、20年以上前の作品なので、当然現存していないロケ地も存在する。しかし意外と残っているもので、未確認ロケ地もそのうち見つかると思う。

できれば撮影当時と現在の写真を並べて比較しながら解説したいが、著作権の問題がやっかいなのとDoblogでの写真の大きさに制約があるため、現在の写真のみ掲載する。次の点に配慮して報告していきたい。

1)撮影時とできるだけ同じアングルで撮影する。
2)必ず現地へ行って撮影してくる。
3)現地の情報(建造物の由来や風景)についても解説する。
4)同じロケ地が使われた作品についても知っていれば紹介する。

当時の映像との比較はビデオなどを参照して欲しい。デンジマンのビデオは 80年代の戦隊ものでは珍しく全巻発売されていて、大きなレンタル店(新宿のTSUTAYAなど)ならそろっているところも多い。7月にはDVDも発売される(DVDの静止画像で画面の文字情報が読みとれる箇所も増加しそう)。

ロケ地の詳細な住所については、これもいろいろと問題ありそうなので掲載しない。そこで現地を訪れてみたい方のために地図情報を付記することにした。これはMapionの緯度経度データでロケ地のだいたいの位置を示している。撮影カメラの方向や役者さんの動きまでは表示できないが、現地へ行って確かめて欲しい。

デンジマンのロケ地は東京を中心に北は群馬、南は神奈川、西は静岡まで及んでいる。ロケ地紹介も最初は東京から、徐々に他県に進めて行く予定なのでお楽しみに(ページ名は”デンジマンの東京”ですが・・・)。

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